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関東と関西の違い

喪服に関東と関西の違いはある

生地と色合いに表れる、関東と関西の違い

着物というのは、生活や慣習とともに根づいてきましたから、地方の風土と密接に関係しています。昔は地方ごとに個性というか、好みがハッキリしていましたが、今の時代では好みが平均化されてしまっています。ただ、関東と関西では何かにつけて文化の違いがありますので、喪服での違いを見てみましょう。

現在は縮緬の生地が主流となっていますが、以前は関東では羽二重、関西では縮緬が好まれていました。喪服の黒色も染色方法が違っていて、例えば、関西は紅を染めてから黒を染める「紅下染め」、関東は藍を染めてから黒を染める「藍下染め」が主流だったのです。色合いの違いは、柔らかい関西に対して、スッキリした関東ということでしょうか。

生地の他にも微妙な色の違いなどがあるのですが、やはり現在では違いが薄れてきているのは否めないようです。時代の波は、関東と関西の違いをも呑み込もうとしていて、文化が薄れていく残念なことといえるのではないでしょうか。

 

家紋による、関東と関西の違い

女性の着物につける家紋をつける場合、関東と関西の考え方に違いがあります。関東では子どもに男女の区別なく家紋をつけますが、関西では娘は母方の紋をつけるのです。ですから、男女の区別があり、紋が違います。ということは、夫婦でも紋が違うということです。

さらに、関西は女性の紋に“丸”をつけませんが、 関東では“『細輪』『糸輪』という細い丸”をつけるという違いもあります。男性との太い丸とは違う女性らしいものです。このような事情は、地域によっての違いが大きいようですから、家紋を入れる時は地元の風習に従った方がよいでしょう。

家紋については、関東の武家社会、関西は商家の影響による違いだという説があり、『家』という意識が非常に強い武家では、嫁である女性も『〜家の嫁』とことを表し、嫁の実家の影響力が強い商家では、嫁がそれなりの財産と発言力を持っているために、代々、母方の紋が受け継がれているのではないかということです。